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WISC-Ⅳの読み方ーその差は本当に発達の偏りでしょうか?

 

WISC-Ⅳは子どもの知的能力の発達の様子を調べる検査です。学校ではその結果を踏まえて支援の方法を考えます。

 

WISC-Ⅳは、教育委員会の機関である、教育相談室で行われることが多いと思います。このような機関の中には結果を知らせるレポートの中で、4つの能力の成績をグラフでのみ示し、数値を保護者に知らせないところもあるようです。

 

4つの能力に差があるかどうかを言うには、統計的な手続きを経なければならないことになっています。例えば言語理解が90点で、知覚推理が92点だったとしても、2点の差で「言語理解が知覚推理よりも低い」とはいえません。2点の差では統計的に意味がある差とはいえないでしょう。

 

WISCのレポートを持っていらっしゃる方は、レポート中に「統計的な有意差が見られた」とか「○○と△△の間には有意差があった」などの記述があるかどうかをチェックしてみてください。グラフで多少のでこぼこがあったとしても、発達の偏りとして取り上げなくてもよい場合もあります。