
生後二か月の男の子がいます。初めての子どもで、夫が夜遅く帰宅するまでの間、一人で育児をしています。一か月を過ぎて実家から戻って来た時は、まだ寝てばかりいる状態だったのですが、最近夜にぐずることがあり、昼間にも泣くことが増え、SNSで調べたりしながら、良いと言われることを試していますが、なかなかうまくいきません。
たまに微笑む時もあり、かわいいなと思う反面、泣きやまない時は憎らしくなってしまいます。こんな私に子育てができるのだろうかと不安でたまりません。
お答え:周囲を頼っていいのです
赤ちゃんはかわいいけれど育児は大変だ、と私(恒松)は思います。
赤ちゃんを抱いたことがある人は、なんて小さく、柔らかく、壊れやすいものなのだろうと驚き、大人が守らなければ一日たりとも生きていけない命の重みを感じるのではないでしょうか。
相談者の方も世の中のお母さん方も、自分がこの子を守るのだ、と本当に頑張っていらっしゃるのだと思います。
でも、特に一人目のお子さんだと、お母さんも初めて経験することばかり・・・
戸惑うことも多いでしょうし、疲れもたまることでしょう。
かわいいと思える時があり、なんでこんなに困らせるの、と憎らしく思う時があり、でいいのです。生き物ですから、親の思い通りにはいきません。

どうぞ日々の苦しい思いをこうして誰かに話してください。
大変だよね、と愚痴をこぼしてください。
あなたは帰りが遅いお父さんにも、助けを求めていますか?
お父さんにもできる範囲でやれることをやってもらいましよう。
ご両親やお友だちにも話を聞いてもらいましょう。
自分の思いに共感してもらえたり、励ましてもらえたらうれしいですよね。
また、自分が大切だと思う子どものことを、同じように大切に思ってくれる人の存在は、ありがたいものです。
そして睡眠や栄養をしっかりとりましょう。家を片付けることよりも、自分を休ませる時間を作ることの方が大事です。
また、お住まいの地域には保健所(あるいは保健センター)があり、無料で育児相談にのってもらえるはずです。
また、コロナ禍で今は開催が難しくなっていることと思いますが、公民館等には、先輩ママからお話を聞きながら、親子で遊べる場があったりします。
ワンオペ育児、と言う言葉が流行り、以前よりは子育てを夫婦であるいは地域でも担おうという声は上がってきましたが、まだまだお母さんだけに大きな負担が行きがちです。
どうか無理をせず周りに頼ってください。

ただ、「寝ようと思っても眠れない、食欲がなくなる、気分の浮き沈みが激しくなる、なんでもないのに涙が出てくる、集中力がなくなる、気力がなくなる」等の症状が出ていて続くようでしたら、産後うつ病の可能性があるかもしれませんから、医療機関に相談してみましょう。
保健所でも病院を紹介してくれます。
産後うつ病は出産を経験した女性の約10パーセントの方に発症する可能性があるといわれています。出産前後のホルモンバランスの乱れ、子どもの生活リズムの不安定さや緊張感のために、母親が心身共に疲労してしまうこと等がきっかけになります。

ただ眠っているだけだった赤ちゃんが微笑むようになった、手足をバタバタさせるようになった・・・この時期の子どもの成長には目を見張ります。
大変なこともありますが、うれしいこともたくさんあります。
お母さんだけで頑張らなくていいのです。無理をせず周りに協力してもらいながら、毎日の赤ちゃんの小さな変化を楽しむつもりで、子育てをしていきましょう。応援しています。
(恒松)
