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4年生の娘が嘘をつくので困っています

 

 小学4年生の女の子なのですが、最近嘘をよくつきます。弟のおやつを食べたのに食べてない、と言ったり、宿題が出ているのにないと言ってやらずにいたり、テストがあったのに、なかったと言ったりするので叱るのですが、どうしたら正直になってくれるでしょうか?

 

 

幼い子どもは、空想の世界と現実の区別をつけることがむずかしいため、現実にないことを本当にあったと思い込んで嘘をついてしまうことがあります。また、こうなったらいいなという願望から、自覚もなく嘘をついてしまうこともあります。これらは成長と共になくなっていくので、見守ればよいと思います。

 

 しかしお子さんは4年生ですから、別の理由が考えられます。この場合は、本当のことを言うと叱られるのが嫌で、自分を守るためについてしまう嘘ではないでしょうか。

 

お子さんには、嘘をついていると人から信じてもらえなくなることがあり、それはとてもつらいことなのだと教えてあげましょう。そして「叱らないから、正直に言ってごらん」と伝え、正直に言えたら、叱りたくなる気持ちを抑えて、言えたことをほめてあげてください。それから、なぜ嘘をついてしまったのか理由を聞きましょう。何か困っていることがあるのかもしれません。話を聞いた上で、どうしたらよいか話し合いましょう。

 

親が誠実に受けとめてくれれば、子どもは本当のことを言う勇気を持てるようになっていくと思います。

(恒松)